ボスニア紛争の映画で、タイトルがNo man’s landであれば、如何にもシリアスで凄惨で救いが無い映画だと思いきや、途中インサートされた本物と思しきニュース映像以外、気絶したツェラの背中に地雷がセットされてから終盤まではコメディ色が強くて不覚にも数回笑ってしまったが、最後は無力感で言葉を失った。
最後にチキが叫んだ一言がこの映画のテーマを集約してるだろう。
《俺たちの悲劇はそんなに儲かるのか？》
民族／宗教紛争は第三者が客観的に断じるのは不可能だ。
UNも外国Mediaも傍観者に過ぎない。
Bošnjakと思しきチキの薄汚れた反権威主義の象徴、Rollingstones Logo Tは確かになかなか風刺が効いていた。
