ピーター・イェーツの民間救急車映画。ビル・コスビーが患者斡旋の警官L・Q・ジョーンズに賄賂の値上げを要求される場面はまんま『ミッドナイト・ファミリー』。夜のシーンが多く、ブルース・デイヴィソンが散弾銃で撃たれる場面もあり、制服警官ものの亜種みたいな映画。
照明が天井ごとバーンと引っこ抜けて、階段を踏み抜いた勢いで手放したストレッチャーが車道をガッーと下っていく場面はマジで笑える。レスラーが観客席に投げ飛ばされる場面もあったけど、ショットガンで吹っ飛ぶブルース・デイヴィソンのインパクトが最強。70年代アメリカ映画の美点。