Inagaquilala

カクテルのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

カクテル(1988年製作の映画)
3.5
ザ・ビーチ・ボーイズの「ココモ」の繋がりで、ひさしぶりに再観賞。「ココモ」がどこに使われていたか、すっかり忘れていた。1988年の作品で、まだトム・クルーズが若い。以前に観たときも、トムにバーテンダーのテクニックを教えるダグ役のブライアン・ブラウンに惹かれ、役柄にも大いに共感を覚えたものだった。見せ場は、どうしてもカクテルをつくるときの派手なパフォーマンスで、これをトムとブライアンがコンビで披露するシーンは、この作品の見どころかもしれない。

概して、あまり評判の良い作品ではないが、自分としては悪くはないと、いまも昔も思っている。とくに、トムがジャマイカにバーテンダーの出稼ぎに行って、画家志望の女性ジョーダンと愛し合う場面など、いま観ても、羨望を喚起するものがある。リゾート、カクテル、恋愛と三拍子揃ったドリーミーなシーンだ。金持ちの女性と結婚したダグに意外な運命がまっているというのも、この作品のスパイスのひとつかもしれない。とにかくこの作品を観ると、下戸の自分でも無性に酒が飲みたくなるという不思議な作品だ。
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