あれ?
映画を観ていて、久しぶりに涙を流していました。
もう映画観て泣くような歳でもない、と思っていましたが。気づいたら涙が出てました。
ジョン・ヴォイトは、『真夜中のカーボーイ』しか知りませんでしたが、本作でも名演技でした。
「俺はどうなるんだ!俺だって生身の人間だ!」
と、別れた妻に言いよる。
訝しげに見つめる妻に、目を潤ませながら、
「戻ってきてくれ」と思わず言葉に出す。
ジョン・ヴォイト演じる「ビリー・フリン」は、決して強い人間ではありません。男ひとりで、子どもを育てつつ、ギリギリの精神状態で毎日を送っていたのでしょう。
そして、
思わず漏れたこの言葉に、私の涙腺もゆるみました。
彼が警察に捕まった時には、
息子に、
「アニー(母親)のところへ行け!」と、強く迫るも、その表情は未練たらたら。
ジョン・ヴォイトのそんなツンデレな演技に、いちいち感動してしまいました。
また、息子T・Jを演じた、リッキー・シュローダーの演技も見事でした。海外の子役って天才的な才能が多いですね。
いい映画を観たな~、という気分です。
製作:1979年(米)
監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ジョン・ヴォイト、リッキー・シュローダー