カオリ

ランド・オブ・ザ・デッドのカオリのレビュー・感想・評価

ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)
3.7
ジョージ・A・ロメロ デッド・シリーズ 4/6

ロメロゾンビ初期三部作ではなく
これを入れて四部作とするべきって意見もあるようです。
ただ、前作から約20年たってからの作品なので、作風も随分と変わっています。

---世界は三層構造に
富裕層は超高層ビルで安泰な暮らしを送っていた。
貧困層はスラム暮らしをし、富裕層に物資を届けて生活する徴兵たち。
そんな中、ゾンビが大群となってビルに押し寄せてくる---

今作は、当時まだ若手っぽいイケメン俳優のサイモン・ベイカーや、
「ショーン・オブ・ザ・デッド」コンビのサイモン&エドガーがゾンビ役で出演していたり、ダリオの娘アーシア・アルジェントが超絶かわいかったりと、キャストもみどころ。
珍しく、人間サイドも愛せるキャラが出てきます。

作り込みクライマックスは、またも後半。
スプリングで首ビヨ~ン!頭打っても飛ばない不思議!
これグッズ化できるでしょ。楽しい!
今作では、とにかく首が伸び~る!

ゾンビが川を渡ってどんぶらこ
火を怖がる設定とかどこいったの?って感じだけど
そもそも知性ついて道具まで使い出しているので
進化したんだよって言われたらそれまで。
人類は火と道具を同時期くらいに使い出したって言われていますしね。

富裕層の高層ビルとスラム。そしてゾンビの逆襲。

そういえば2作目のドーンでも、ショッピングモール内で二階層構造の構図をよく使っていました。

相変わらずロメロ爺さんの説教臭さはありますが、格差社会における覇権主義批判、そしてゾンビ愛を感じるストーリーは、戦隊ヒーローもののような爽やかささえ感じました。

結構お金かかってると思うんですけれど…
この作品の興行収入がかんばしくなく、次作以降はハリウッド離れし、予算がガクーン下がります。
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