ランド・オブ・ザ・デッドの作品情報・感想・評価

「ランド・オブ・ザ・デッド」に投稿された感想・評価

NONAME

NONAMEの感想・評価

3.8
もしあなたがジョージ・A・ロメロというゾンビ映画界のゴッド・ファーザーを知る機会が たまたまこれまでなかったのなら ロメロの日本大手メジャーメーカーから出ている傑作たちは 近くのツタヤに必ず何作かは あるはずだから 彼の手がける映画に目を向けたらいいと思う。まだ観れないなら いつだっていい。何故なら 誤解を生むのを覚悟で言えば ロメロのやっていることはずっと同じだし この作品以降もずっと同じだったからだ。68年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』以降 地上を這いずり歩いている彼のゾンビを何度も見ながら 僕がずっと奇妙に感じていたのは(白帯レベルのゾンビ映画ファンとして) 彼の映画にルーツ意識というものがない ということだ。勿論 吸血鬼や狼男といったクラシック・モンスターやニューシネマなどのアメリカ映画の先達への敬意はある。「ホラー」という言葉への愛情もある。しかし 彼の映画の持つしなやかなダークネスは “Don't Fuck with Texas”とは決して叫ばぬ トビー・フーパーとは対極にある クールなオンビートだ。
ロメロは「革命」という言葉をよく使う。「革命が起きて いつか人類に取って代わる日がくるかもしれない」と彼は語ってた。

そんな馬鹿げた考えを持った僕を含む海の向こうにも見えているゾンビフリークに向けた オマージュにオマージュを捧げたのが 05年の『ランド・オブ・ザ・デッド』。デニス・ホッパーの出演と911以降の雰囲気から一発でわかるのは この映画で ロメロが本気で『イージー☆ライダー』をやっていること。すなわち 本作は いや ロメロのゾンビ映画の根底には「ゾンビと人間は一体何が違うのか?」という疑問符が常にある。そう それは「食人族と人間は どちらが野蛮なのか?」 「レプリカントと人間は どちらが真の心をもっているか?」と同じアテチュードだ。『ニューヨーク1997』や『ゼイリブ』辺りのタイトルを挙げてもいいだろう。

邦画が不調だとFilmarksで 散々僕は言っているが 実はそんなことはどうでもよく 『ロッキー・ホラー・ショー』のあの名オープニングで アイスクリーム売りが歌う出だしの素晴らしい歌詞「SF〜 二本立ての〜」 そこにすべてが詰まっているのだ。ロメロはよくわかっていると思う。映画はお金が作るんじゃなく 暗闇の中で生まれるんだ。暗闇の中でその映画に愛を持つファンが作っていくものなのだ。そして B級映画やゲテモノ/キワモノ映画やゾンビ・ムービーはテレビによって殺された映画界からの復習だった。テレビしか知らないお前らの裏で 実はこんな面白いことが起こっているんだよ という復讐劇だった。テレビ局の銭ゲバ達によってまた殺されようとしている映画界からまた新しい復讐があるのかどうかわからないが でも映画は永遠にあの暗闇から作られていくのだ。そして そんな時『ランド・オブ・ザ・デッド』を思い出すといい。そう 彼の映画は とても勇気が出るものだ。ジョージ・A・ロメロ R.I.P。



闇に閉ざされた世界。
胸の奥にある篝火だけが足元を照らしてくれる―。
新しい局面を描いた『リビングデッド』シリーズ第四作目。

旧三部作はゾンビが目覚める物語でした。
それは人間の側から見たら絶望の物語。
一説に「ロメロ監督の作品は社会情勢を反映させている」と聞きますが、まさしく旧三部作は人間の醜さや愚かさに着目し、それを見事なまでに描いた傑作群でした。

そして、本作は前作から20年を経て作られた作品。
正直なところ、その20年間で社会が良い方向に向かったか…と問われると返答に困りますよね。冷戦は終わっても新しい形で戦争は続いていますし、石油は枯渇していなくてもエネルギー問題は解決していません。

その状況だけで考えてみれば。
本作も暗い物語になる…はずなのですが、現実社会を模した世界(囲われた壁の中で繁栄を享受する支配者層と、眼の前の快楽に溺れる被支配者層)に対抗するために、主人公の《ライリー》には“古き善き人間性”が備わり、希望を失わない物語に仕上がっているのです。

だから、ゾンビ映画なのに熱いのです。
旧三部作ならばパニックに陥る状況でも、冷静沈着に状況を判断し「それでも…」と手を伸ばすのです。ゾンビ映画には合わないキャラクタかもしれませんが、周りが酷すぎるから《ライリー》が格好良く見えるのですね。

また、彼とは違う価値観の持ち主《チョロ》も絶望に閉ざされた世界の中で“前向き”なのです。正直なところ、こういうキャラクタは大好きですよ。単純に痺れるし憧れますね。

それに彼らを中心とした“純粋な仲間意識”が描かれているのも嬉しい限り。ダリオ・アルジェントの娘、アーシア・アルジェントのセクシーな姿も…うひひ。

ただ、あくまでもジャンルとしてはゾンビ映画。
グチャグチャでビチャビチャな場面は相変わらずですからね。まあ、それがないゾンビ映画なんて「空を飛ばない豚」と同じなのかもしれませんが…うう…相変わらずグログロな場面は苦手です…。

まあ、そんなわけで。
世間での評判は芳しくないようですが、一般的なホラー映画とは一線を画す作品なので、ゾンビ映画に抵抗がある人にもおススメしやすい作品です。多少のグログロに目を瞑れば…ですけども。

To be continued… →→→ 『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
数あるゾンビ映画の中で一番最初にゾンビを考えたJ・A・ロメロ監督が描く、少しおちゃらけた雰囲気のゾンビ作品。

これより"ダイアリーオブザデッド"のほうが面白かった。
中途半端にコメディタッチな設定の映画はあまり好きになれない。
序盤からゾンビの蔓延る世界での特権階級の描き方が非現実すぎて少し冷めてしまったし、ゾンビが物を使い始めたときにはさすがにやりすぎ感が出てしまった気がする。

今までとは違うゾンビ映画を目指したのかもしれないけど、やはりシンプルイズベスト、設定になんの捻りもない普通のゾンビ映画が一番面白いんだなぁと思いました。

S・ベイカーが主役で驚いた。こんな映画に出ていたとは。
Yokoyama

Yokoyamaの感想・評価

3.5
賢いゾンビ怖い
けどはじめてゾンビに頑張ってほしいと思った
こういうゾンビ側も描いてるのもありやな
全体的な内容にロメロっぽさはないけども、細かな設定とか背景がロメロらしい。
あおい

あおいの感想・評価

2.1
大地を、恐怖が覆う…

ジョージ・A・ロメロ監督の新ゾンビシリーズ第1弾。サイモン・ペッグ!あんなんわかるわけない!気付いたら出終わってた( ^ω^ )

◎ストーリー
ゾンビと人類が拮抗する世界。人々は富裕層と貧民層に分かれ、人類同士でも派閥が生じていた。そんな折、富裕層のカウフマンが町の爆破計画を企てているのことを知った傭兵隊長ライリーは、勇志とともに計画を止めるため立ち向かう。しかし、この街にはゾンビがいることを忘れてはならない…

異色ゾンビものとか見てると、こういう王道系に惹かれなくなってしまってる自分がいる。たしかにこういう古き良き展開も良いんやけど、恐ろしいほど目新しさがない。

学ぶゾンビとか、ゾンビの死を悲しむゾンビとか、リーダー格のゾンビとかかなりゾンビサイドにも肩入れできる仕様になってます。人間側はとても愚かなので、ゾンビの方にオススメのゾンビ映画でした。

サイモン・ペッグを調べずに発見出来る人はマジでゾンビマスター。あとは同監督の「ゾンビ」に出てた刀持ってるチンピラも出ます( ^ω^ )

あと2作あるみたいやけど、この調子なら観なくていいかなぁ。

このレビューはネタバレを含みます

走らないが武器を使う進化したゾンビたちが主役の映画。

黒人ゾンビ「ビッグダディ」と夢見る悪党ジョン・レグイザモがカッコイイ。
知能を付けたゾンビVS人間の戦い。
ゾンビには偉いやつも金持ちも関係ない。そこもゾンビ映画のいいとこかも。
ラストの花火がとても良かった。
一番目立つゾンビの人が下手くそで人間にしか見えない…しらける。
デスボイスだしそうなヒロインが意外と活躍しなかった。
やっぱりゾンビは意志もっちゃいけないだろ。
大作主演級はいないけれど
ゾンビ映画としてはたぶん
最高峰の豪華キャスト。
ジョン・レグイザモの名が
十年越しにやっと覚えられそう。

大仰に仕込まれた残酷映像が
レトロなゴア感に満ちてて
八十年代スリラー風味で素敵。

今まであまり考えてなかったけど
ゾンビの魅力は知性がなく
食欲しかないことだと認識。
もっと頭悪い連中をきぼんぬで候。
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