不死鳥の川

トリコロール/白の愛の不死鳥の川のレビュー・感想・評価

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)
3.6
性的不能を理由に妻から離婚を突きつけられた男の絶望と再生をややコミカルに描いたシリーズ2作目。

2022年88本目。

『トリコロール・トリロジー』の2作目です。前作同様、喪失と再生を描いてはいますが質感は大きく異なりこちらは若干コミカルなテイストです。フランス国旗の白は平等を表しますが、平等要素はあまり感じられませんでしたが。言葉の壁と、性的不能を取っ払った後に残る愛というところに辛うじて発想を飛ばすことはできるでしょうか?

性的不能で見放される、いかにも冴えない中年おじさんが悪い人じゃないだけに同情して観てましたが、あの仕掛けはやり過ぎ笑 この辺りの執拗な愛の表現は、誤解を恐れずに言えばヨーロッパ映画らしさを感じます。ミコワイとの奇妙な友情もコミカルな演出ながら絶望からの再起をわかりやすく感じられる絡みで、1作目より観やすかったです。

一目見てハッとするほどの美しさだったドミニク、どこかで見たことあると思ったら『ビフォア』シリーズのジュリー・デルピーだったんですね。美し過ぎる…。
不死鳥の川

不死鳥の川