ペコ

霧の中の風景のペコのネタバレレビュー・内容・結末

霧の中の風景(1988年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

姉弟がギリシアからドイツへパパを訪ね歩くロードムービー。
①少女と少年の成長
道端に横たわる死に対し、姉はただそれを見つめ、弟は泣き出す。ここに2人の精神の成熟度合いを見ることができる。
また、弟は労働して食べ物を得ることを覚え、姉はレイプと恋心を知る。
②ギリシアの歴史と社会
古代から続く深い歴史ある国。だが最近話題の国家破産が危ぶまれる国でもある。どこかで聞いた話だが、ギリシア国民は裕福なドイツ国民に憧れ感情をもっているとかいないとか。そう見るとこの話がなぜギリシアからドイツへ向かうのか納得がいく。
でも、劇団員を貧困の中に残し、国境を越えた先のドイツ領内に根を張る一本の木が希望ってどうなのよ!希望は故郷ギリシアで見つけなさいよ!と思わずツッコミたくなりました。あ、でもこういう社会情勢を描いて批判しているのかもしれない、、。
まぁ、ここら辺他国のことなのであまり強くは言えませんがギリシアの寄生根性のようなものを感じてしまいました。(真に受けないで下さい☆)
でも映像は若干平熱低めのテンションで好き。日常の風景に突然挿入される異常と2人の子供が浮いてるように見えて面白いし、映画としての魅力もある。
この映画を悲しいものと捉える人が大半なんだろうけど私はギリシア問題が頭をよぎって鬱にハマれませんでした。(ー ー;)
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