宮内洋はどうかしている。
当時すでにアクションドラマ『キーハンター』のレギュラー出演により人気を博していたにもかかわらず、子供番組の主役を一生懸命演じているのだ。インタビューによると、アクションについて積極的に意見を出し、脚本段階では素面とスーツの割合が4:6であったものを7:3に逆転させたそうだ（たしかに変身前の方が長い回もある）。『仮面ライダーV3対デストロン怪人』はそんな宮内洋の魅力が炸裂した一本だ。
宮内洋の行く先々で悪のデストロン軍団が襲い掛かり実に景気良く爆発が起こる。現在と違ってＣＧなどではなく、火薬を使った本物の爆発だ。それも宮内のすぐ傍で大爆発が起こる（余談だが、TV版の後半では爆発は減っていく）。
今作は脚本云々よりも宮内洋の体当たりのアクションを楽しむ作品なのだ。なお意外なことに宮内洋唯一の主演映画である。ぜひその目で宮内洋の雄姿を観てほしい。
変身ヴイスリャアッ！
