ヤマナカ

陽暉楼のヤマナカのレビュー・感想・評価

陽暉楼(1983年製作の映画)
4.5
有名な池上×浅野のド突きあいシーンはほとんどセックスみたいな展開になるのだが、それからというもの、最初は本当に「愛想がない」し、まったくパッとしなかった池上季実子が妊娠をし、匂いたつようなうつくしさを纏い始めるので、それをずっと観ていたいと思ってしまう。
怒涛のドラマの激流によってくたくたになりつつも、最後にはそれまでぼんやりとして気の抜けたようだった女衒と極道の抗争が極まり、それによって男たちが舞台からほとんど姿を消すことになるわけだが、それがいわばある種のカタルシスとして、このシスターフッドの物語の幕引きをする。
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