陽暉楼の作品情報・感想・評価・動画配信

「陽暉楼」に投稿された感想・評価

緒形拳の控えめな「舐めたらイカンぜよ(ドヤ」好き。

これはとても五社監督らしい作品。
初っ端からケレン味がめちゃくちゃあるし、なしてそんなに怒るのか動機が謎のキャットファイトもあるし。
姐さんを思いやったり場の空気を鎮めようとする妹分とか。
登場人物のストーリーのバランスも変に偏ってなくてちょうどいい。
しかし最後の畳み方はちょっと雑いなぁとは思ったw

この観る人を振るいにかける様な円盤ジャケットの画像ほどは内容はエグくないと思う。
五社監督作(というか宮尾登美子原作作品)はこの手のエグいジャケットばかりなのが、ちょっと勿体無いんじゃないかなぁ。「櫂」くらいが丁度良いと思う。

ところで、お互いに浮気亭主をいらんのなら何故闘うのか。等とツッコんではいかんのか。

芸妓さんメイクに日本髪の池上季実子綺麗だなぁぁ。
倍賞美津子の女将さんも素敵。役に合ってる。
浅野温子はまだ青い感じの役がイイね。
その分作中での成長が1番感じられる。

「櫂」と同じ女衒でも、この緒形拳はカッコ良かった。

ダンスホールのシーンの浅野温子が着てた着物がレトロモダンでカワイイなぁ。

オープニング曲がとてもオサレだった。
松田優作が出ていたのは「陽炎座」。
漢字三文字のうち一字が同じだから、勘違いしていた。
なんてことはどうでもよくて、観始めたら最後までノンストップで観てしまった。

女性を美しく撮るという五社監督。
そうでなくても美しい盛りの女優たちの競演だった。
37年前の映画、さらに遡って大正から昭和初めにかけての話で、こういう風情の映画はもう作られないね。

追っ手に妻を殺され、妻との間にできた赤ん坊を連れ、高知へ逃げた勝造(緒形拳)の生業は女衒。
その時の赤ん坊がふさ子で、20年後、父娘とも世話になったらしい陽暉楼で、売れっ子芸者桃若(池上季実子)になっている。
芸者は体を売らない、というのは建て前で、嫌でも客と床を共にしなければならなかったようだ。
売れっ子であればあるほど、店のために有力者やお大尽と付き合わなければならない。
だいたいがジジイ。役とは言え、ジジイたちみんなヤラシイです。
それが当たり前に許されていた時代だものね、悲しいわ。

大阪で勝造に囲われている女・たま子(浅野温子)は、今の生活に飽き足らず、陽暉楼の芸者にと自分を売り込むが、おかみ(倍賞美津子)に拒まれ、遊廓で働くことを自ら選ぶ。
どんなにはすっぱな口をきいて強気に構えていても、初めて身を売る段になると逃げ出す女ごころが痛々しい。
たま子を連れ帰り、何かにつけて助けるのが、勝造の子分筋の風間杜夫。

たま子は、なにかと陽暉楼・桃若に対抗しようとする。
ダンスホールでの、着物を端折って惜しげもなく足を蹴り上げ踊る姿がはじけていて素晴らしい。
その後の桃若とのつかみ合いのケンカが凄まじい。
タイマン張るというヤツかな。
浅野温子のキャラクターは、土屋アンナと重なるなあ。

一方で、大阪のヤクザが陽暉楼を乗っ取り、高知に進出することを画策し、動いている。
勝造が一人で立ち向かったときのカッコいいセリフ。
『土佐に志士は出たち、極道は育たんと言われちゅうが、その訳はのう、土佐の人間は男じゃち女じゃち一皮むいたら全部が極道はだしの命知らずっちゅうこっちゃ。ほうじゃきに高知が欲しいちゅうて、わし一人を消したち、どうにもならんぜよ』
ぜよぜよ!!!出たっ!このセリフを聞けただけで満足です。
別に坂本龍馬をぜんぜん好きじゃないけれど、良いよね、『ぜよ』。
酒飲み県1位2位を争っているけれど、秋田弁じゃこうはいかないな。

大阪から陽暉楼を乗っ取るために送り込まれた女の役が佳那晃子で、まあ美しくて、エロいです。
とにかく女性たちが美しい、艶っぽい。今こんな女たちいない。
難を言えば、芸者の踊りとか歌のシーンが長い、ちょっとダレる。
そして、桃若がなぜあの若様に惚れたのかが今一つ納得いかない。

北村和夫、成田三樹夫(出てる!)、小池朝雄、丹波哲郎、そうそうたる俳優陣。小林稔侍も若い!
園佳也子さん出ていて、ちょっと和む。
仙道敦子が修行中の芸者役で、まだ子供という感じ、ドラマに出る前だよね。
昔の映画はそういう楽しみ方ができるね。

まじめな感想も。
貧しい家の女の子を買い取る女衒の仕事が描かれている。
子どもを売らなければ生きられなかった家があった。
映画の中で、満州に行こうかという話が出る。戦争が近づいている。
その時代に自分が生きていたら、どうなっていただろうと考える。
男だったら、女だったら?
戦後の豊かな時代に生まれて、幸せだったと噛みしめる。
今、世の中は少し怖いけれど。
maco

macoの感想・評価

4.0
日本の美しさ

時代も良く表現されてた。

役者さんもそれぞれ生きてて。

ラスト切ない。

男はおなごの敵じゃ

芸妓さんの切なさが詰まった一言に感じたなぁ

芸妓さん達の凛とした姿勢、美しかったなぁ
237

237の感想・評価

3.5
鬼龍院に比べたら、役者の顔ぶれが劣る気がするけど、緒形拳の役がハマり具合、倍賞美津子と池上季実子が美しかった。ストーリー性求めても、五社英雄×宮尾登美子というだけで、予想できてしまうところはあるので、役者の演技と土佐弁のセリフと戦いシーンのために観たところがある。なんちゃないきぃ。
ダイナ

ダイナの感想・評価

3.5
男はみんな女(おなご)の敵や!!

売れっ子女芸者、
桃若の不運な人生を描いた作品。

友近がよく演じているの
こういう世界だよね。
途中そういうの思い出してしまった…

その中でも、
女の決闘シーンは見ものでした。
髪も着物も乱れに乱れまくり!
あの長回しはすごい。

池上季実子も綺麗だけど
浅野温子の存在感半端ない。
生足綺麗すぎでした!

緒形拳さんや倍賞美津子さんの
迫真の演技もかっこいいよね。
物語を締めてくれる感じ。

一度こういうのを
観てみたかったから嬉しい。
次は極道系観たいなぁ。
maco

macoの感想・評価

-
対象的なふたりの女と、ひとりの男。生々しい表現がおさえられているので、こういう題材の映画の中では見やすい方だと思う。愛した人と、その子どもを産んでいっしょに生きるのがどうしてこれほど難しいのか。悲しい話だけれど、ラストの桜のカットにかろうじて慰められる。
Junko

Junkoの感想・評価

4.1
「女は競ってこそ華、負けて堕ちれば泥。」
これぞ五社英雄!!というキャッチコピー。

女と女、男と女、父と娘。
様々な人間模様が入り乱れ、
女同士の取っ組み合いの長回しは監督の十八番。

桃若演じる池上季実子さんが本当に綺麗。
珠子演じる浅野温子さんが若い!!
女として譲れない気持ちの為には何でもしてやるという無鉄砲さ、嫌いじゃないです。
気持ちはよく分かる。

対比するかの様に、桃若は美しいが籠の中の鳥の様…。
それが幸せかどうかは…どうなのだろうか…。

芸妓と女郎と女衒と…。
太田勝造の背負った業なのだろうか?
周りの人々がどんどん…。

見所はダンスホール?キャバレー?での珠子の着物の帯のお太鼓の柄!!
あの着物にあの帯が似合ってしまうって凄い!!

そして、五社英雄といえば赤!
今作は控え目ながら、しっとりとした深紅と鮮やかな赤。
少し茶に近い落ち着いた赤も良い。
豪華絢爛なシーンの着物、芸妓達の着物姿はとても綺麗だった。

賠償美津子さん演じる、遣り手の女主人には痺れる!!声がいい。

男と女って難しい…
だからドラマが沢山あるんだな…。
がっつり日本の映画。

池上季実子さんがとてつもなく色っぽい。

珠子は浅野温子のためのような役。
実際にいたら絶対友達になりたくないし、なれないと思うけど、なんか魅力的だった。

緒形拳って、クチャっとした顔のイメージがあったけど、若い頃はしゅっとしてカッコ良かったんだと驚いた。老化って…

それにしても胸見せまくり。
昭和の時代って、こんなにおっぱい出しまくりの映画で日本アカデミー賞とれたのね。
今も昔も、オンナは踊るのが好き、オトコも好き、そして、特別な存在感でいたい生き物。

オンナは、水が似合うね〜水が❤
ゴン吉

ゴン吉の感想・評価

4.1
宮尾登美子の小説を原作として二人の女の生き様を描いた作品。

昭和初期の土佐の高知の遊興場である陽暉楼が舞台。
売れっ子芸子の桃若とライバル心をもつ珠子。
桃若は未婚で子供を産み、珠子は結婚して小さな店を出すが.......

二人の女性の激動の人生が描かれています。
女の意地と友情の交差は見ごたえありました。
女の強さと弱さも見どころです。
池上季実子さんや浅野温子さん、緒形拳さんをはじめとする俳優さんたちの演技も良かったです。

「おとうちゃん 涙って嬉しい時にも出るんやね 悲しい時にも出るんやね」
「汽車は来ます なんちゃないき…」    

文化庁芸術祭参加作品 
BS TVで鑑賞
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