このレビューはネタバレを含みます
いいね〜
良かったから思うんだろうけど、「映画を観た」と思えるような、雰囲気になる。
現代においては、オシャレ映画として区分されてしまうのだろうけど、
細過ぎない作り込みであったり、鑑賞者を飽きさせない緩急の作り方。そのどれもが、めちゃくちゃ高度な技術の末でもなく、作り手の愛情が垣間見える仕込みで、非常にハートフル。
SEXを卑猥なものと片付けるのではなくて、「2人の営み。だけど傍からしたらちょっと迷惑」という風に見せる。そしてアメリがコーヒーマシーンを使って気を引く。ここのシーンに、愛の持つワガママ加減とか、それを取り囲む人々の別の愛がミックスされてて、例えるならずっとベリー系の果物を食べてるような感覚。甘かったり、酸っぱかったり、だけどそのどっちも美味しくて、嬉しかったり。
フランス映画って、起承転結とか、最後の回収に無頓着なイメージだったけど、これは観やすくて良かった。
おじさんのビデオのシーンはすこーし泣くかと思った