スガシュウヘイ

愛のむきだしのスガシュウヘイのレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
4.3
「聖」と「性」の波状攻撃。

クリスチャン、盗撮、パンチラ、マリア、教会、変態、神父、祈り、自慰行為、懺悔、罪の強要、女装、レズビアン、結婚、ベロキス、家族、お義兄ちゃん、新興宗教、のぞき、洗脳、拉致監禁、聖書、アダルトビデオ、原罪、讃美歌、性癖告白、目覚め、合宿、性欲、洞窟の比喩、被害者の会、信仰、希望、愛、空洞、勃起。

BUKKAKE社、ゼロ教会。
ゆらゆら帝国、ラヴェル「ボレロ」。


いったい、「人間」という生き物は他の生物から見て、どう見えているんだろう?

きっと、頭がおかしい、と思われているに違いない。


他の生物はもっと純粋に愛に励み、
子孫を作り、自然に還る。


こんな馬鹿げたことをしているのは人間だけだ。

それでも愛は止まらない。

人間とは、愚かな生き物だなぁ。


そんな人間の愛のかたちを文字通り「むきだし」にし、しかしラストには爽やかな感動で包み込んでしまった園子温の怪作。


公開:2009年
監督:園子温
脚本:園子温
出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、渡部篤郎
個人メモ:⭐︎4.3→準殿堂