ミサホ

スケアクロウのミサホのレビュー・感想・評価

スケアクロウ(1973年製作の映画)
4.0
本作はずいぶん昔に観て以来の鑑賞。
DVD📀も持っています。
ジーン・ハックマンは大好きなので、彼をまたスクリーンで観られることに感謝!です。


 ーー🕰️午前十時の映画祭13🕰️ーー


ジーン・ハックマンはそこまで“若い!”って感じじゃあないけど、アル・パチーノは若い!お肌もツルツルできれいだ。

男ふたりの友情のオハナシ。

刑務所帰りで、神経質だけど喧嘩っ早いマックス(ジーン・ハックマン)と、船乗りをしていた明るくお人好しのライオン(パチーノ)。ライオンはマックスが付けたニックネームね。

赤の他人だった2人は、
意気投合する。
取るに足らないキッカケでだ。

人が意気投合するのって案外、そういう小さなことがきっかけなのかも。でも、そのきっかけまでに言動や相性ってのを、観察したり、肌で感じて見極めてるものなのかもね。

そうしてふたりは、ピッツバーグで一緒に洗車屋を始めようと誓う。その前に、マックスは妹に会いに、ライオンはまだ会ったことのない自分の子どもに会いにいく。

彼らが今いるところから、ピッツバーグまでがどのくらいなのか見当もつかないまま観たのだが、道中の土地土地の距離感がさっぱり読めなかった。遠いんだろうなぁ。アメリカだし。

マックスはあちこちでトラブルを起こしたり、巻き込まれたりしては切り抜ける。それもこれもライオンの存在があるからだ。

ふたりの友情は
道を進むごとに強くなる。

しかしついに、酒場での警察沙汰でふたりして一か月の更生施設送りに。ライオンにとっては、そこでの経験ほど恐ろしいものはなかったろう。

マックスとライオン

ちょこちょこした小競り合いはマックスの方が多いけれど、価値観や人生そのものが揺らいでしまうほどの事件はライオンの方に起こるのだ。

明るく何事も前向きに捉え、人を疑うことを知らないライオン。それなのに彼の身に起こることといったら…電話ボックスのシーンは胸が詰まる。車のボンネットに残された箱…そして、そのあとの展開も。

本作を観たのは約20年ぶり…観ながら少しずつ思い出したけれど、ラストシーンはバスか何かに乗ったシーンだったように記憶してたけど、違ったな〜。

ジーン・ハックマンの重ね着に笑うと同時にほっこりしました。10枚くらい着てたんちゃう?本人曰く「血も涙もないから寒い」んだって。そんなことないよね。
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