名作。
イギリス支配からのインド独立を描いた作品を
イギリス・インド・アメリカが合作した事は
何とも不思議な気持ちになる。
暴力・服従をせずに独立できるのかを
たった1人の男が挑戦した事実は変わらない。
敵がイギリスという「国」の場合は
多民族が一致団結して独立成就の為に動くが、
いざ敵を撤退させたら今度は「宗教」が
彼らの壁を作ってしまう。
宗教という目に見えない物の影響力は
日本人には中々理解できないね。
ガンジーは宗教について
根本にある ”真実と愛“ は変わらないと説いている。
理解はできるが素直に認められないから
紛争が起こるのだが、そんな彼らを
断食という1人の犠牲だけで収めようとするのは
さながらキリストの様にも見えてしまった。
主演のベン・キングズレーは只々すごい。
彼以外にはあり得ないと思わせてしまうのは
監督の妙だろう。
3時間の映画で盛り上がり箇所も少ないので
若い人や伝記映画に興味がない人は楽しめないだろうが、
100年前に1人の男が起こした出来事を知るには
おすすめの一本だ。