GAO

ガンジーのGAOのネタバレレビュー・内容・結末

ガンジー(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

良かった!!超大作。今から30年以上前にこの映画作れて、しかもアカデミー賞。とても良い内容の映画でした。主役のベン・キングズレーの演技と風貌、めちゃくちゃガンジーに寄せてて、終始すごいなと思いながら見ていた。彼、インド系なのね!ぴったり!

基本はガンジーの人生と、それに関わる人々、そしてインド独立と民衆の動きを絡めてストーリー展開していく。
はじめが突然結末の様で衝撃なのだが、過去のストーリーが流れて最後またはじめのシーンに戻るという構成。

非暴力・非服従の精神、愛、、、などを自分から示そうとしているのがわかり、学べる。
人種差別を無くして愛を示そうというのが理想だと、暴力無しで訴えていくと言う感じ。

ただ、ガンジーがどう在ろうとも、暴力・差別・支配、が、無くならないのが悲しい。

彼の風貌がどんどん変わっていくのが良く描けていて、内面が変わるとともに外見や服装も変わる。
初めはイギリス人に同化したインド人の様な精神だったが、
人種による差別を受ける事で(差別する人は外面しか見てない)、人種差別について考え、それをどうなくすか少しずつ行動を起こしていく。また、徐々に自分の中の民族性に目覚め、インドが支配されないためには…と言うことも目指す。

ただやはり女性に対する扱いはまだ発展途上な気がした。(ちょっと調べても、うーんって思った)もちろん他と比べると素晴らしいのだけど時代と国的に仕方ないか。そして、ちょっと調べただけだが、カーストを否定してないのもまたうーん。

今の社会だとあまりしっくりこないのが、2点あり。。。
民衆の暴力事件が起きたりするたび、ガンジーは断食をするのだが、なぜか民衆は彼を死なせないために暴力事件を起こさない様にするという。最後の方、ある男性が語りにくるのだが、彼もガンジーが死なない様に暴力を悔い改める方向に行く。そんなふうに他人は変わるものなのかと思ってしまった。
また、南アフリカでの彼の小さな活動が、大きく広がりを見せる事が驚きで。当時の新聞やテレビ程度のメディアでよく世界に広まるものだなと驚いた。

きっとこの映画だけでは語れていない側面やストーリー、信念、思想がたくさんあると思うが…
とりあえず、人生で一度は観る方が良い映画だ。そして、ガンジーの事はもう少し調べて、共感する精神的な部分は見習ってみようと思った。
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