みんと

駅馬車のみんとのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
3.8
あまり観ないジャンルなんだけどコレは西部劇感が前面に出てなくて観やすかった。

個性派揃いの乗客達8人がギュウギュウ詰めの駅馬車の中で、それぞれにドラマがあって少しずつ交わってゆく様は現代にも通じる社会の縮図のようにも見える。
コレはもうオムニバスなヒューマンドラマと言った方がしっくりくるのかも、、、
更に80年も前の作品とは思えない 『マッドマックス』ばりのスタントシーンは息を飲むほどで素晴らしい。

正直、序盤は物足りなくて入り込めなかったところが気がつけばそれぞれのキャラに愛着が湧いてるしあんなに尖った空気感がいつの間にか和んでて妙な連帯感すら感じてきたりして、、、

旅は道ずれ、同じ空間で会話し人となりに触れていくにつれ打ち解けたりしちゃう。根っからの悪い人間なんて居ないんだろうな...

初鑑賞のジョン・フォード監督作品にしてジョン・ウェイン主演作品。古い作品はカラー映像美に頼らない独特の雰囲気と描写力を要求されるのかも…

こんな風に雰囲気のある古い作品も好きだし、洗練された現代的な作品も好き。

今年も新旧作品織り交ぜながら新しい発見や感動を求めて『Mark!』を重ねたいな...。なんて鑑賞意欲満々の新年のスタート。

今年もどうぞヨロシクお付き合い下さい。
みんと

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