あぱっち

その男、凶暴につきのあぱっちのレビュー・感想・評価

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)
3.7
今や世界的映画監督となった"北野武"が誕生した記念すべき1本

"暴力行為で数々の問題を起こした我妻刑事はある日発見された麻薬密売人の捜査の為、相棒の菊池刑事と共に捜査を開始するのだが..."というストーリー

初監督作にして平手打ち、金属バットで頭部を強打、顔面に銃弾を撃ち込むなどの徹底した暴力描写が素晴らしかった

全編通してずっと乾ききった空気感を貫いているのが良いですね

細かなカット割りや過剰な演技のない淡々とした銃撃戦はいかにも日本らしい演出

監督としての手腕は勿論、役者としても北野武は見事

あの死んだような目つきに惚れます



以前YouTubeで見た生前の黒澤明監督と北野武監督の対談動画にて"武さんの映画は余計な説明が無くて良い。と評価していたのも納得

元々は深作欣二が監督する予定だったらしいけど、それはそれでお祭り騒ぎ状態の暴力が色々登場したのかもしれないと考えたら興味深いですね
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