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おくりびとのprocerのレビュー・感想・評価

おくりびと(2008年製作の映画)
4.0
 オスカーで外国語映画賞をとった記念すべき作品ですね。今日のTVで映画興行が洋画より邦画が多くなっているとの生データがやっていました。納得のクオリティです。日本の映画のよさはついに世界圏に入った証拠が近年の国際映画賞受賞です。CMで流れているために、どんな作品なのかはわかっていらっしゃる人も多いことと思います。私は偶然ですが、一昨年から納棺士をされている方のブログに魅了され、こんなお仕事もあるんだなー・・・と感心していたので、映画については現実的な部分も含めて描かれたところも評価対象だと思いました。決してお涙頂戴作品ではないことが重要です。仕事に対する主人公の考え方、変化については劇中でも一切せりふとして出てきません。ところがそれは、主演の本木雅弘の所作で描かれています。これは素晴らしかったです。キャストの素晴らしさも映画を良くする要因としてはとても大事ですが、邦画を支えているのもこれですよね。本当に素晴らしかった。最後近くにあっと思えるキャスティングがあります。現実とあいまって胸を打ちますが、このあたりのサイドストーリーも聞いてみたいですね。誰かは是非本編をご覧ください。世界に認めてもらえて本当によかったですね~。音楽もおなじみ久石譲の心に残る曲調・・押さえどころを抑えた、見事な作品でした。

アカデミー賞にこの作品!
うれしくなりますね。
コミカルな演技で、微妙なテーマを
うまく良い感じにしています。
所作が美しく、久石譲の
テーマ曲がピッタリ。
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