柏エシディシ

アキラ AKIRAの柏エシディシのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.0
もう何回も、VHSやDVDで観てるけれど、実はスクリーンで観れたのは初めて!
キネマ旬報シアターさまの「音感上映」にて鑑賞。
バキバキのサウンドと貴重なフィルム上映でAKIRAを体感出来ました。
ありがとうございます!

(たた苦言を呈すると、プロのサウンドミックスで調整された「爆音上映」等の他イベントの大音量上映と比較すると、高音部のワレ、聴き取りずらさを感じました。いいイベントなんで、是非とも改善をば!)

作品に関しては、所謂「ジャパニメーション」の金字塔にて、以後のワールドカルチャーに与えた途方も無い影響力、
破格の傑作である事は改めて言うまでもありません。

大友克洋のイマジネーションを、セルアニメの限界まで引き出して再現されたアニメーション技術は、CGアニメ全盛の今時分に観ると、「アニメーション」という言葉の意味合いを改めて考えさせられます。
逆に、当時は広まりはじめていたばかりだったCG技術を使った表現のイナタい感じがしてしまったりして。

そして、雅楽や声楽を取り入れた「近未来的」サウンドトラック。
もはや、近未来的でもなんでもありませんが、ひと周りして、クールです。
コレを89年の段階で、やや大人向けとは言え、アニメーションでやる心意気。
直近でも素晴らしいアニメーションは洋邦問わず充実してますが、ここまでトガった「音」を打ち出してくる作品は他に無い気がします。
音感上映で体感したせいかもしれませんが、この「音」こそAKIRAという作品の肝なんだな、と再確認。

原作を本棚の奥から引っ張り出し、読みたくなってきました、、。
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