荒廃したネオ東京のディストピア感で完全に持ってかれる。バキバキした色味とエッジの効いた描写がまるでブレードランナーのよう。そこに現れる金田のバイク!赤い!かっけぇ!!走りもかっけぇ!!レディプレイヤー1に出てくるわけだ。
「アキラとは何なのか」というテーマを観る側は抱えつつストーリーは進んでいく。鉄雄、金田の友情やエネルギーの根源にある企みが明らかになってくる。
2019年の東京をイメージしている中で東京五輪、税金、政府など現代を予言しているかのような表現や描写が出てくることに驚かされる。
無音になるシーンが非常に多くてここがすごく印象的だった。爆破も戦闘もバイクや街並みの色味もすごく好きだったし、冒頭のバイク疾走シーンでのバックライトの光の残像の使い方とか先鋭的で素晴らしかった。