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コヤニスカッツィのmsyのレビュー・感想・評価

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)
4.0
一切の台詞と説明が省かれていて
アメリカの発展をただただ追う
空撮、微速度撮影、スローモーション、
あるいはじっとして映る人々の顔。

映像の色合いとスピードが
それぞれのモチーフに合わせて
作られています。
顔はどれも
意図的に死んだ目というか
幸せではない表情を集めてます。
間違いなく人々は
消費を謳歌しているのだが。

そしてフィリップ・グラスの
なにやらスピリチュアルな音楽が流れ続け
時々男性の低音ボイスが
コヤーーニスカッツィィー…

80年代って古臭いですが
音楽もファッションも
豪華だしすごい冒険してる時代ですよね。
本当にカッコイイ。
フィリップ・グラスいいなあ。
聴かせてくるなあ。

最後に字幕で
コヤニスカッツィとは何か
ホピ族の言葉で意味するところが
説明されますが、
ストレートすぎる人類への警鐘。
もう、ここまで見た人なら
全員素直に受け止めているメッセージ。
それを最後に持ってきて
改めて正座で伝えてくる。
そのまま承る。

眉釣り上げて
会社員として働いている時間
その世界しか見えなくなる自分に
警鐘がしっかり響きました。
…すごい反省した。とりあえず
余裕がすぐになくなる自分に。
自分は大して地球の役に立って
ないので、どうでもいいことは脳から
消去していこう。空いたスペースに
コヤニスカッツィ入れていこう。

そして鑑賞後に知りました、
この作品「カッツィ三部作」だということを…
この後に
ポワカッツィ、ナコイカッツィ達が
続くそうです。
す、すごい、どうなっていくんだろ。
TSUTAYAディスカスにあったら
一応登録しとこと思います。
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