地球外生命体

タレンタイム〜優しい歌の地球外生命体のレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
3.0
2009年7月25日、51歳の若さで亡くなったヤスミン・アフマド。母方の祖母は日本人。2003年に監督デビュー。多民族国家マレーシアの現実を映しながらも、多様な人々が混在する世界をそのまま肯定し、あらゆる壁を越えていこうとする作風は国際的にも高く評価され、数々の映画賞を受賞。しかし『タレンタイム~優しい歌』を発表後、脳内出血で急逝した。遺作である本作は、完成後8年間、日本各地で自主上映が続けられ、その度に満席が続出。観た人の多くが“心のベストワン”と呼ぶ伝説の映画になった

音楽コンクール「タレンタイム」(才能の時間=タレントタイム)が開催される高校で、ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ち、二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転入生ハフィズを嫌っていた。コンクールに挑戦する生徒たちの青春を描きながら、マヘシュの叔父に起きる悲劇や、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母など、民族や宗教の違いによる葛藤を抱えた人々の様子を通して、多民族国家としてのマレーシア社会を映し出す。

★2009年シネマニラ国際映画祭 
東南アジア映画賞
★2009年マレーシア・アカデミー賞
監督賞
脚本賞
助演男優賞
有望新人賞
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