ぴろぴろ

タレンタイム〜優しい歌のぴろぴろのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
4.5
監督の優しい眼差しを感じる、タイトル通りの優しい映画だった。  観賞後の余韻も優しい。
劇中流れる楽曲が、登場人物の心情と重なって胸を打つ。   二胡の響きがまた、寄り添うように優しく響く。
民族の壁も、宗教の壁も超えて交差する人間の感情、慕う思い、叶わぬ思い。  優しさやトキメキ、悲しみや葛藤。  人間の複雑な感情が溢れていて、でも“同じ人間”だから、言葉や宗教、習慣を超えて感情が伝わって来る。  画面を見ているだけで、実際 言葉が無くても雄弁に訴えて来る思いがあった。
人種問題が取りざたされる今だからこそ、より一層 “同じ人間だから”響いたのかもしれない。
上手く表現する言葉が出て来ないけど、心で感じる映画だったような気もする。  

マレーシアは2回行った事がある。  多種多様な人種、宗教、言語、文化を持つマレーシアは旅行者には魅力ある国だが、マレーシア映画も素晴らしいと思った。  


仮説の映画館にて
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