しょうた

タレンタイム〜優しい歌のしょうたのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
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仮設の映画館で鑑賞。
多民族社会、身近な人を優しい眼差しで見守り合う人たち。
人が人を想うことを、このような繊細な質の感触で描いた映画は、他にすぐ思い浮かばないほど。
表現には独特のこだわりがある。
空間の空気を写し取るように実景(主に校舎の佇まい)が挿入される。(小津の父ありきなどを思わせる)
バッハやドビュッシーのビアノ曲が繰り返し人々の表情にかぶる。歌が主役の映画とも言えるが、世界を繊細に表現する音楽の力への信頼を静謐なピアノ曲が伝えているようでもある。
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