Mariko

酔いどれ天使のMarikoのレビュー・感想・評価

酔いどれ天使(1948年製作の映画)
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近年黒澤映画の音声もリマスターでずいぶん聞きやすくなっているものが多いので、これはどうかなと思って観てみたら、これは昔観た時の印象とあまり変わらない。
英語作品を字幕なしで観てるのと同じくらいかそれ以下のレベルでしか理解できない笑。聞き取れる単語から前後を想像する感じ(なので、ディテールがわかってない汗)。

とはいえ、三船敏郎の漲るオーラと志村喬の存在感だけでも十分保つ画力。『銀嶺の果て』とかこれのギラギラした三船は『用心棒』あたりからのこなれたオーラとはちょっと切れ味が違う。
三船演じるヤクザ者の暗い最期を際立たせる、健気な千石規子、可憐な久我美子(かわいい!)の存在も利いている。

戦後東京の闇市ってこんな?と思わせてくれる街並みはオープンセットらしいのだけど、どの辺がイメージされていたのか想像するのも面白い。個人的には目黒とか五反田あたりの感じ。
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