酔いどれ天使の作品情報・感想・評価・動画配信

「酔いどれ天使」に投稿された感想・評価

efn

efnの感想・評価

4.3
 黒澤流の環境型情緒表現の完成形。三船の改心を歓迎するかのように頭上を通過する電車、芳しい花。かと思えばドブ池が花を飲み込み、池に人形を浮かばせて結核の悪化を暗示する。(この際の人形/棺のマッチカットがゾットさせる)姿三四郎でも蓮池をつかってモンタージュをしていたが、これはそれよりも表現が豊か。中期からはこういった技工を用いることがなくなったのでちょっと残念だ。他にもヤクザの出所を知らせるために転調するギターなど音響面の効果も効いている。
 前期黒澤の傑作。
三船敏郎のみだれ髪を楽しむ映画だった…………
ああいう色男めっちゃ好き!!!!!!!!!!男の人のオールバックも大好きなんだよなあ。
ていうか三船敏郎が好き。黒澤さんもさぞや嬉しかっただろうなあこんな色男見つけちゃったとなったら。

でもこの映画の三船が愛らしいという感想、すごくよく分かる。。なんか面倒みてあげたい感じもするところが不思議。「悪いことしてきたんでしょ?」って言われた時のあのバツの悪そうな顔ったら!!!可愛すぎた…

わたしは、この映画の志村喬さんもなんだか可愛らしいおじさんだなあと感じた。三船演じる松永が心配でしょうがないのに上手く接することができない感じがほんと可愛らしい。
言い方だけは乱暴だけど優しさが垣間見えるおじさんで良かった。

そして、三船の死亡シーン。音楽の流れるタイミングも三船の体のはみ出し具合も光の感じも最高にいい。

終盤に近づくにつれギラギラと暗い光を放っていく三船の瞳に釘付けになってしまう。結局は暴力の世界から足を洗えず病に蝕まれる身体を引き摺って自分を裏切った岡田諸共死んでいく松永の哀れな姿には胸が締め付けられる思いだった。

「それでも、あんなバカしでかすのがヤクザなんだ。それがくだらないってんだ!」

眞田先生のこのセリフからどうにもしようがないやるせなさや怒りが伝わってきてそれも切なかったなあ。

最後に同じ結核患者の女の子が来てくれて少しは救われた。
橋本

橋本の感想・評価

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劇中の闇市や風俗街など、すべてセットで行ったそうなんですが、戦後3年でよくぞここまで。。映画とはいえ、戦後間もない市井の人々の、暮らしと風俗が垣間見えて興味深い。
ラストの醜さを前面に押し出した命のやり取りは、「羅生門」の原型を見るようでした。
個人的に黒澤明作品の鑑賞は本作が初めて。終戦後の混沌とした時代を味わえたのは良かった。控えめな役の三船敏郎もイケている。
すずり

すずりの感想・評価

4.5
【概略】
戦後間もない闇市の近くで、医業を営む真田。
ぶっきら棒ではあるが患者の事を常に気にかける職人気質な彼は、周りの人々から確かな信頼を得ていた。

そんな彼の元に、闇市の顔役であるヤクザの松永が手の負傷の治療のために訪れるが、真田は松永の肺が結核に蝕まれていることに気がつく。

検査をした方がいいとぶっきら棒に言い放つ真田に松永は暴力的に反抗し帰宅してしまうが、そんな彼を放って置けない真田は闇市へと自ら赴くこととなるが...

・・・

【講評】
本作は三船敏郎と黒澤監督が初タッグを組んだ作品として非常に有名ですね。
三船敏郎が松永として若いヤクザの役を演じていますが、ギラギラとした眼差しから感じられる彼の風格には既にスターの素質が宿っています。

また本作は戦後の闇市やクラブといった風俗周りを広いセットを用いて鮮やかに表現していますが、このセットが余りにも出来が良い為に、鑑賞当初は本当の闇市で撮影したのかと思ってしまうほどでした。
いったいどうやってこれほど広大な物を設営したのか気になります。

そして、ヤクザ相手でも全く引かずに立ち向かう人望の厚い医師の真田と、結核に内心では深く怯えている孤独なヤクザの松永との対比がこの作品の一本の軸となっています。
他にも、結核にしっかりと向き合って治療する女学生と松永との比較もありました。

松永は所謂ヤクザな訳ですが、孤独で臆病な青年としての印象がとかく強く、観客は彼に1番感情移入しやすいです。
誰だって病気は怖いですからね。
そんな、私たちにとって身近に感じられる松永が次第に引き際を失っていく末に哀れな最期を遂げるシーンを描くことで、黒澤監督は観客達に大きなインパクトを残すと共に、ヤクザを始めとする裏家業全般を批判したかったように思えます。

それにしても、志村喬が演じる真田は無骨ながらも実に人情に溢れた理想的な医師像でした。
常に患者のことを考えずには居られない、
う〜ん、私も是非あんな医者になりたいものです。
さすがに患者にものは投げませんが。


【総括】
戦後間もない闇市を舞台に、病魔に侵される若いヤクザと、人情に厚い医師との交流を描いたヒューマンドラマ。
名作です。
Taul

Taulの感想・評価

4.0
『酔いどれ天使』三船敏郎という映画の天使がついに黒澤映画に。志村喬の渋さもいい。黒澤明はドストエフスキーかぶれの若い劇作家という感じの演出で、全体にまだこの三角形は歪。その分鋭利な刃物のような個性を持つ作品。
かいと

かいとの感想・評価

4.0
1.三船さんのいたがるシーン。怒る演技
2.不器用な人間ニズム


第22回キネマ旬報ベスト・テン 第1位
第3回毎日映画コンクール 日本映画大賞、撮影賞、音楽賞
くぼ

くぼの感想・評価

2.5
タバコもお酒もカッコ良さはわからない、西部劇思い出す
たまごあげれなかった悲しい
さすがにあの沼は汚すぎ
大木茂

大木茂の感想・評価

3.1
前髪たらりの三船エロいな
志村喬は香川照之っぽいな顔が
これが黒澤三船志村のビッグ3の初フィルムなんだなぁ

アル中医者と結核ヤクザの
ツンデレブロマンスって感じだな

最後のペンキとタマゴの白が美しい
Yasu

Yasuの感想・評価

3.5
三船敏郎がどんどん病魔に侵されていくメイクが決まってていい。
彼の持つ荒々しさが、死に向かうヤクザらしくて良き。
あんなに口の悪い志村喬も珍しい。

戦後のスラム街、あれセットなのか。本物だと思った。
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