マツヲ

DOOR IIIのマツヲのネタバレレビュー・内容・結末

DOOR III(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

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大手保険会社の外交員・佐々木京は営業成績を上げようと、あるビルに新規開拓に訪れる。そこで、外資系企業の上級管理職の座にある藤原美鶴と遭遇。不思議なオーラを放つ美鶴に引かれた京だが、その日以来京の周りで奇怪な出来事が起こり始める。———————————————————

バリバリの保険営業キャリアウーマンの京(みやこ)が怪しくも魅力的な藤原と出逢ったことで奇妙な出来事に巻き込まれる『DOORⅢ』

『DOOR』シリーズ三作目ですが過去作とは話が繋がっておらず独立しているのでⅢからでも楽しめます。

やはり黒沢清監督の恐怖描写が大好きだな。

特になんでもないシーンでも目を凝らすと、遠くの方でコチラを向かって立ち尽くす赤い女がいたり›、不自然に暗く、映らない顔、表情などなどジワっとくる恐怖描写で何度でも観たくなる。

後の『降霊』や『回路』の原型にもなったであろうシーンも多く
黒沢清監督の作品を観てきた人は思わずニンマリとしてしまうはず。

友人がコチラにゆっくりと歩み寄ってくるシーンなんて
『回路』の黒い女が不気味に近寄ってくるトラウマシーンを思い出さずにはいられない。

画面に映り込む“謎の女”は果たして幽霊なのか人間なのか
心霊ホラーかヒトコワか。。。
なんて考えていると予想していない展開へと転がっていくのも面白い。

あと大杉漣さんがやっぱり変なオジサンで好きです。
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