ウォルター・ヒルの地に足の着いた等身大の泥臭いアクションは、変に凝ったドラマよりもわかりやすい役回りのキャラクター達の方が塗りしろがあって印象に残る気がする。敵も味方も割とサクサク死んでいくが、悲壮感はなく何やら我が人生に悔いなし的なのがいい。80年代はこういう古い男を現代に描くようなのがよくあった気がする。男が馬鹿で不器用な哀しい生き物だった時代はとうの昔、今はそんなことしてもかなりの確率でスベるので(あえて西部劇を作るしかない)、こういう作品は時々そっと愛でたい。
脚本3
演出3
映像3
俳優3
印象3