矢吹

フェリーニの道化師の矢吹のレビュー・感想・評価

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)
3.9
楽しいショーの始まりだよ。
最初に描かれる子供時代の記憶。
街にやってくるサーカス。
アマルコルド的な要素なんですけども、
あの、観客を映画の中の世界に引き込んで、当事者として参加させてくれる感覚。
完全にキャラクターまでこちらをその中の1人としてカメラを使ってくれるまでとはいかなくても、
フェリーニの映画の好きな部分です。
めちゃくちゃ楽しい。冒険してるかのような。

物語的にはそこから道化師をめぐるメタドキュメンタリーにはなるんだけども。

字幕がずれてて嫌だった。媒体の問題。
まあでも映像だけでも楽しい。
そんなにベラベラ喋るシーンばっかりでもないからまだいいけどさ。
ついてはいけるレベルの遅れだったし。

映像の魔術。サーカス。
びっくり人間やマジックの面白さ。
それが、映画の起源みたいなところもあるからね。サーカスシーンがある映画は名作という噂。

終わりかたが綺麗すぎる。
道化師を探して、レクイエム。
この旅は期待外れに終わってしまったわけだけど。
矢吹

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