はる

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語のはるのレビュー・感想・評価

3.8
主人公の中井貴一はエリート会社員。毎日忙しく、娘との会話もままならない。
それが母親の病気と同僚の事故死をきっかけに、会社を辞めて田舎に帰り、第二の人生をやり直す、というストーリー。
一家そろって帰るんじゃなくて、妻は東京に残る、という形が新しいなって思いました。

主人公には鉄道の運転手になるという子供の頃の夢があって、きっとエリートだから蓄えもそこそこあるんでしょう。娘も大学卒業だから教育費も考えなくていい。
別居でも夫婦関係はうまくいってるみたいだし。

条件が揃っていたから出来たのね、って冷めた見方をしてしまった。4月から教育費のピークを迎える身としては今の生活しか考えられなくなっていました。

だけど、コロナ禍でまともに帰省出来ていないから、田舎の鉄道風景や畑仕事、病院の見舞いのシーンさえも心がざわつきました。

子どもたちが学業を終えてから見ればまた違った感想があるかもしれないです。
どうかその頃には、みんなで焼肉パーティーが出来る世になっていて欲しい。
はる

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