baby

狩人の夜のbabyのレビュー・感想・評価

狩人の夜(1955年製作の映画)
3.7
予想より何倍も怖かった。
こんな作品だったとは知らなかったです。

私はLOVE/HATEのタトゥーが印象的な
作品という前提で鑑賞したから、
そのビジュアルに対してのかっこよさの
裏切りが半端なく、もう全ての
パウエルの行動に裏切られた感。
あの胸糞悪い行動には何も言うことなし
としか言いようがないのと、不気味なのに
強い大人には引け腰なのが、、、

そして、子供たちの強さ。
大金を守るのではなく、約束を一途に
守り通す姿には何にも勝る強さがあった。
それを尊いものとして大切にする
クーパーさんにも愛があった。
最後はなんだか安心した。
ほんとよかった。

モノクロだからより鮮明に感じられる
影の恐怖や、子供たちが逃亡中に
眺める星や空が印象的でそれだけで
見る価値があると思った。
パウエルはあまりにも滑稽だけど
あの奇妙さを大袈裟な音や演出で
無理に掻き立てるでもなく、
静かに魅せる不気味さがやっぱりすごい。
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