すぽんてぃにあす

トガニ 幼き瞳の告発のすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

障害者への性的暴行事件を題材とした作品。

実話ベース、だからこそ重くしんどい内容。
映画の影響で実際の実刑判決をより重く出来たという美しい捉え方も間違いではないが、どんな要素で長所を見出したとしても許せない感情が頭から消えることは無い。

作品自体にはとても意味はある。
先にも述べたが現実に影響を及ぼしたのは本当に素晴らしい、製作側も冥利に尽きるのではないか。
ただ、こうした事件が起こってしまったという事実、そして今もなお世界のどこかで事件にすらならない同様の被害者もいるのだろうと思うと吐き気がするのだ。

加害者に正しく罰を与えていくことは確かに少なからずの一歩前進ではある。
しかし結局のところ氷山の一角でしかなく、こうした作品から得られる喜びがあったとしても、現実世界の悍ましさには敵わないと思うと深く落胆してしまう。

これからもきっと豊かな世の中ではない、でも身も心も腐敗した人間には絶対になりたくない。