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ごくせん THE MOVIEのろくのレビュー・感想・評価

ごくせん THE MOVIE(2009年製作の映画)
2.5
映画の「極」、極の映画ウィーク①

もう、ファンムービーが止まらないよである。

登場人物が多すぎて誰が誰だかわからない。でも推しを持っている人なら推せるという「花男」「東リべ」あたりと同じ日テレが得意な展開ね。そうかこのころからだったのか。

主役の仲間はもっともらしく当たりまえのことをゆっくりと喋る。「楽して稼げる職業はねえ」そう言う仲間に小泉信次郎と同じ匂いがするのは僕だけだろうか。最後でも拳銃持っている沢村一樹に延々と長舌で話す。なぜかその話を微動だにせず聞いている生徒たち。そしてうるうる。なんだこれは。

亡くなった三浦春馬を見れるのは嬉しいが(お悔み)、怪しいバイトにほいほいとついて行ってしまうとこが馬鹿まる出しで困る。「こんな仕事だとは思ってもみなかったんだ」いや、思えよ!いまどき物運ぶだけで3万のバイトなんかあるわけではないだろ。当然麻薬なんだけど、それが彫像の中に隠されているという中2でも考えない展開。彫像を落とすと舞い散る粉(麻薬)。あわてて拾い集めるヤクザ。その反省だろうか、次はビニール袋に入っていた。あ、三浦春馬以外にも懐かしい人としてほしのあき(ペニーオークション)や小出恵介(婦女淫行)にも会えます。お悔み。

教育実習生役に亀梨和也。教育実習なのに胸にはペンダント、寛容な時代になったなと再確認。今時代は寛容ですからね。後半ヤンクミを助けようとして逆に捕まり足を引っ張る。お前、出てこないほうが上手くいったんじゃないか。イヤそんなことない。大事なのは結果ではなく気持ちです。

最後クライマックスの時にあと20分あるけど大丈夫かと思っていたら、その後は歴代のイケメンが次々と出てくる。成宮寛貴や石垣佑磨、小栗旬。全員が全員仲間(ヤンクミ)を褒めまくる。あれ、これは新手のホスト映画なんですか。毎回褒められて顔ニヤニヤしている仲間。きっともう濡れています(©宇能鴻一郎)。それだけでこの映画は成功ですよ。

やっと褒め合戦が終わったと思ったらなぜか生瀬勝久まで仲間を褒める。どこまで褒めるねんって言いたくなる。佐藤二郎も褒めていたなぁ。というかみんな褒めすぎだから!

主人公以外は女性がほとんど出てきません。というか不細工もほとんど出てきません(内山信二と佐藤二郎くらい)。あとは老いも若いもイケメンばかり出てきます。あんなイケメンに囲まれれば先生も楽しい仕事だと思います。でもこれってファンタジーだからね!
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