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さよならモンペールのtakのレビュー・感想・評価

さよならモンペール(1991年製作の映画)
3.3
映画を見終えて思ったこと。
😩「父親って、辛いよなぁー」
この映画のマリー・ジラン嬢みたいな思春期の娘を抱える父親。振り回されて、厄介ないことになりそうだったら助けを求められて、そのくせ適当にあしらわれて。この映画を観る少し前にわが家に長女誕生。十数年後にこんな思いをするのかな…なんて考えながら観ていた。

娘がついた嘘で散々な目に遭いながらも、娘の恋を応援する姿にほとほと泣ける。バルコニーに立つ美男子に話しかける娘に、物陰から「あんたが好きよ、って言え!」
とかアドバイスする姿は、シラノ・ド・ベルジュラックやん。あ、後にジェラール・ドパルデューはシラノを演ずることになるんだった。

初々しいマリー・ジランの小悪魔的な魅力と、まぶしい水着姿ももちろん見どころ。淡々としたリズムに哀感を感じるメロディが美しい主題歌Sans Mensongesも歌っている。えー、フレンチロリータに弱いもので。はい♡

ドパルデューはピアノに向かう姿がなんか似合う。「グリーンカード」の時も同じことを考えたけれど、本作も然り。自身の歌も聴かせます。

後にハリウッドリメイク版「恋人はパパ ひと夏の恋」が製作され、こちらでもドパルデューは同じ役を演じている。

  ◆

以下、私ごとですが。

この映画を見て十数年後。案の定、長女にいろいろ振り回される日々。

ある日。長女が悩みを聞いてくれ、と部屋に僕を連れていった。ひと通り話して落ち着いたら、
👧🏻「お父さんといると落ち着くんだよ。」
と言う。アニメ好きのチャラい父親だぞ、んなことねぇだろ。
👧🏻「お父さんは話をしても、ちゃんと受け止めてくれて、言いたいことをちゃんと吸収してくれる。話がそれるとちゃんとガードしてくれる。」
受け止めて、吸収して、ガードして…それって、なんか生理用品みたいな父親だな(笑)。僕がそう言うと、長女はとどめにひと言。
👧🏻「そうだよ。英語がわかんない時は教えてくれるから、(宿題が)多い日も安心だよ。」

失礼いたしました😝
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