麻衣

坊やの人形の麻衣のネタバレレビュー・内容・結末

坊やの人形(1983年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

侯孝賢鑑賞会④
貧しい家族の切ない話オムニバス

「坊やの人形」
精神的に追い詰められていたのだろうから同情の余地はあれど、妻に対してモラハラ気味の夫にハラハラした。でも、あそこで坊やの人形であることを選べたのは偉かった。切ない。

「シャオチの帽子」
シャオチの不遇の実態や、ワンさんがシャオチに向けている眼差しがどういう類のものなのか分からなくて不穏。豚足の毛抜き、不覚にもとても残酷なお願いとなってしまって悲しい。妻子のために売り上げを伸ばそうと実演販売を試みる父の頑張りが招いた不幸も悲しい。

「りんごの味」
お父さんがアメリカの車に轢かれて両脚折れちゃったけど、賠償金もらったから災い転じて福となすみたいな感じにしときましょうなんて、こんなに屈辱的でやるせないことがありましょうか。りんごおいしくなさそうだったな。
麻衣

麻衣