エクストリームマン

ウォー・ゲームのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

ウォー・ゲーム(1983年製作の映画)
3.5
Shall we play a game?

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出ていたマシュー・ブロデリックが真顔で笑わせにきていたので、勝手にマシュー・ブロデリック映画を観る会。

光通信どころかADSLでもダイアルアップでもなくて、家庭に普通PCなんてない時代にPCあるだけで十分特殊だけど、更に自分でハードウェアまでハックできる少年デビッド(マシュー・ブロデリック)は天才なんだろうな。それとも、かの時代にやる気あるやつは皆それくらいできたのかな。

核戦争の危機を警告したり(『博士の異常な愛情』)、原発危ないと警告したり(『チャイナ・シンドローム』)する映画は多々あるけど、本作に主演してるマシュー・ブロデリックが基本的に陽性の人なので、なんというか全体的にそれほど深刻な感じがしない。だからこそ、彼が時間はもっと沢山あると思っていたから水泳は習ってないと湖畔で悲嘆に暮れる場面がグッとくる。

暴走して「ウォーゲーム」をはじめるジョシュアは『2001年宇宙の旅』のHALみたいなものとして描かれてるけど、まぁそんなに賢くはないよね。だからこそコワイのだろうけど。最終的に彼を止める手段があまりにシンプルで、核戦争とそのゲームのアナロジーは成立しているようでそうでもないと気がつかないものかなとか、AIの側に肩入れして観てしまった。

ヒロインのアリー・シーディは『ブレックファスト・クラブ』のアリソン役とは正反対の快活なキャラクターで、エアロビクスでテレビ出演することになるとか、アリソンなら自殺しかねない。成績改変に断固反対したと思いきや、やっぱやってくれとお願いしにくるところとか、なんか時代感ある。