ブタブタ

ベルフラワーのブタブタのネタバレレビュー・内容・結末

ベルフラワー(2011年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「誰もヒューマンガス様に逆らう事は出来ない」
「もうダメだ。女は信用出来ない」
(……)
無職・童貞・中二病、三拍子揃った聖なるボンクラの伝説。
主人公ウッドローとそのお友達エイデンの妄想と狂気の青春。
バイト代は改造車「メデューサ号(…)」に注ぎ込み、街外れの野っ原でお手製の火炎放射器を手に親友と2人で試し打ち(放射)してはキャッキャして喜んでるヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
彼等の夢は核戦争で全ての文明が滅んだ世界の荒野を地平線の彼方までメデューサ号でぶっ飛ばす事。
某探偵ナイトスクープと言う番組でゾンビの襲撃に備えて武器(おもちゃ)やトラップを用意してその日が来るのを心待ちにしているチビッコ達が登場したのですがやってる事はそのチビッコ達と完全に同レベル。
もう誰が見てもどうしようもない日々。
しかし分かります。
現実は楽しくないし何もない。
何者にもなれないのはもう解ってるからせめて夢の中妄想の世界でぐらいヒューマンガス様になりたい。
授業中に学校が武装集団に占拠されて自分が隠された能力で全員倒すとか、突然窓をぶち破って現れるバイクに跨った美少女(栗山千明)が「一緒に来てちょうだい」と言ったり、このエターナルフォースブリザード奴らは死ぬ感。
この、うんうんわかるわかる共感出来る~(*˘︶˘*).。.:*♡レベルは『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の比ではありません。
(そう言えば『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』に高部あい出てましたね。ファンだったので残念です)
そんなウッドローに降って湧いた様なロマンス。
一生縁がないと思っていた女の子とのデートやあれやこれや。
もう我を失うのも仕方が無いと思います。
そしてやっぱりと言うか彼女ミリーにはちゃんと彼氏がおり突き付けられる辛い現実「ウッドロー君の事はお友達だと思っていたの」「え…(・д・。)」この彼氏発覚のエピソードもミリーの部屋にウッドローが行くとミリーは彼氏とのえっちな事の真最中で驚いて道路に飛び出したウッドローは車に跳ねられると言う2重3重に悲惨過ぎて目も当てられない事に成っています(酷)
そして後半戦行ってみよー!とばかりにここからは現実とも夢ともつかない狂気と幻想の世界へと入って行きます。
エイデンと一緒にミリーとその彼氏に嫌がらせしたり庭で火炎放射器ぶっぱなしたり仕返しに大事なメデューサ号ぶっ壊されたり報復合戦がどんどんエスカレートして取り返しのつかない事態に成っていくのですが、全てが主人公の主観で進んで行く為死んだ筈の人が又登場したり明らかに時間や空間が狂っています。
それも当然でこれらは全てが妄想、主人公がやった事とは言えばエイデンと2人彼女が置いてった荷物を缶カラに入れて燃やしただけ。
「俺達ヒューマンガスにはなれなかったな…」…(-ω-;)彡ヒュー。
という余りにも寂しい話し。
全て【妄想】と片付けてしまう事も出来るかも知れませんがウッドローにとっては現実でも妄想でもそんな事に意味はないのかもしれません。
この狂った主人公の主観で全てが描かれる作品は夢野久作の『ドグラ・マグラ』最近では『バードマン』も有りましたが単純に夢オチ妄想オチで片付けてしまうのは主人公が味わった苦痛やそれ迄の必死の頑張りに対して余りに冷たすぎる。
せめて自分は主人公と同じ夢や妄想を体験(映画で見る)事が出来たのだから「うんうんわかるわかる(*˘︶˘*).。.:*♡」と共感したい。
それにこの作品、後半以降だけでなくに全てが主人公の妄想の様な気もします。
お友達のエイデンが余りにいいヤツ過ぎて現実の人間ぽくないからかもしれません。