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地下鉄(メトロ)に乗ってのナツミオのレビュー・感想・評価

地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)
3.5
NHK-BSPプレミアムシネマ録画鑑賞

“激動の昭和。その時代を振り返る”

平成から昭和へ。
メトロに乗るとタイムスリップする主人公が疎遠となった父親、家族、兄弟の秘密にたどり着くSFファンタジー。

堤真一主演、原作浅田次郎。
地下鉄に乗って平成から昭和にタイムスリップした男が、若き日の父親と出会い、家族の秘密、本当の父の姿を知る感動のヒューマンドラマ。

2006年日本作品
監督 篠原哲雄
原作 浅田次郎 
『地下鉄に乗って』(メトロにのって)(1994年徳間書店)
脚本 石黒尚美
音楽 小林武史
主題歌:Salyu 「プラットホーム」(TOY'S FACTORY)
撮影 上野彰吾
出演 堤真一 岡本綾 常盤貴子 大沢たかお 田中泯 笹野高史 吉行和子ほか

(NHK番組内容より)
小さな会社で営業をしている長谷部真次(堤)は、父親・小沼佐吉(大沢)が倒れたとの知らせを受けるが、父とは絶縁状態だった。そんな真次が地下鉄で移動していると、目の前に、若くして亡くなったはずの兄・小沼昭一(北条隆博)が。思わず後を追い地下道を出ると、そこは東京オリンピックを控えた昭和39年だった…。

平成の世に暮らしていた一人のサラリーマンが、昭和をさかのぼる時間旅行の中で若かりし日の父と出会い、ある秘密に辿り着く。原作は浅田次郎の同名小説を映画化。
監督は篠原哲雄。

昔の職場が丸の内線の方南町方面だったので既視感ある景色でした。
みち子の部屋から見える方南町車庫の景色は、もしかして、”あの辺の家⁇から撮った⁇”と想像すると懐かしい!

SFファンタジーとして、昭和の時代を振り返る、ノスタルジー感に溢れ、主人公が喧嘩別れした父親や家族の秘密が紐解かれる。

(タイムスリップ)
・平成→昭和39年
東京オリンピック直前の東京

・平成→昭和21年
終戦直後の東京・闇市
アムール(大沢たかお)とその恋人・お時(常磐貴子)との出会い。
何故かこの時代に恋人・みち子の姿も。

・米軍から横流しの砂糖受け渡しの罠
ここは結構、サスペンス展開!

・戦時下の昭和
戦地に向かう兵士を乗せた銀座線。
真次は若き日のアムールの姿を見つけ、彼の肩のタスキには「祝出征・小沼佐吉」の文字。

・戦争末期の満州。
父・佐吉は、開拓団の民間人や小学生と一緒に敵軍から包囲されていた。
みち子も一緒に敵の包囲から脱出。

・バー”アムール“ (昭和38年)
で真実が明らかに…
最初に出たオムライスとケチャップが伏線。階段落ち後の展開にモヤモヤ。

何故自分は昭和の世界に呼び戻され、何故みち子も同じ旅路にあったのか⁇
その後、真次たちはこの時空の旅の本当の意味を知る事になる……。

普通に楽しめたが、真次とみち子が同じ旅路となった終盤の展開にモヤモヤが…
エッ〜‼️そんな展開なん⁈

軽部みち子役、岡本綾の涙にやられました…



【忘備録】ネタバレ無し
(キャスト)
・長谷部真次
- 堤真一
原作と異なり、両親の離婚後、母方の姓を名乗る設定である

・軽部みち子
- 岡本綾

・小沼佐吉 / アムール
- 大沢たかお

・お時
- 常盤貴子

・野平啓吾(先生)
- 田中泯

・岡村会長
- 笹野高史

・小沼昭一
- 北条隆博

・小沼真次
- 崎本大海(少年時代)

・小沼圭三
- 金井史更(少年時代)→綱島郷太郎(現在)

・長谷部節子(真次の妻)
- 中村久美

・長谷部民枝
- 中島ひろ子(若年期)→吉行和子(現在)

斉藤陽一郎、中村靖日、水木薫、山田幸伸、千葉哲也、眞島秀和、遠藤雄弥、市川円香、浅川稚広、高良健吾、小関裕太ほか
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