著名な原作者
堤真一・大沢たかお・常盤貴子という安定の役者陣
冒頭、大人になった主人公らしき堤真一が
地下鉄でかつての恩師である田中泯と再会する。
その後、亡くなった兄とそっくりの男性を追って、地下鉄の外に出てみると、、
まあ、よくあるパターンのタイムトラベルもの、
父と子の葛藤解決もの
何度も観てきたが、まあ、オーソドックスな展開に付き合うか、、
若かりし頃の父親、大沢たかおと出会い、
彼の破天荒な生き方と時代の激しさに
驚きながらも、次第に父と居る時間を
過ごす堤真一。
まあ、先が読める展開、
ところが本作はこの予想を覆す。
しかも、悪い意味で😃
他作品で書いた気がするが、
タイムトラベル作って、それ自体が自由な発想から生まれたものだから、
どうやったらトラベルできるのか、
トラベルした後にどんなリスクがあるのか
など、観客との約束事の明確さが必要になってくる。
つまり、入った後は、「お好きにどうぞ」でも、入口と出口がしっかりしておきます的なこと。
でも、この作品はこれができていないので、
「えっ?その時代にも行けるの?」
「彼女も関係しているの?」
て、次から次へと、タイムワープをら使うもんだから、訳わからんことになっちゃって、、、
特に恋人岡本綾との話は、
この作品の唯一の売りだった、しみじみみたいな味わいから離れて、
「何か嫌な話になってきたな。」て、引いてしまった。
原作は未読だけど、これは本ではどうなっているんだろう。
岡本綾さんはとても良い雰囲気出しているのに、あの展開は無しだな、台無し。
だから、予定調和に戻ってきたラストも
ちっとも感情移入できない。
明らかな失敗作品。