Seira

狂った一頁のSeiraのレビュー・感想・評価

狂った一頁(1926年製作の映画)
2.2
アバンギャルドオオオオオオオ!!!
いま観てもなおかなり前衛的。
おそらく当時の映像技法をありったけ詰め込んだようで、カット数とか切り替えがものすごい多い。
エステに行くと、これ見てたら痩せるんで集中して見てて下さいって言われる奇妙な映像思い出した。あれはめちゃカラフルだけれど。ほんとに痩せるんかな?

字幕なしとはなんとも挑戦的ね、充分伝わるけどストーリーより映像そのものが印象強いな。
斜めに映してたり歪んでたり上下逆さまだったり鉄格子の使い方だったりによって異様さが増し増し。モノクロの世界観にぴったり。
TikTokでSUUMOするの流行ってたけどそんな映像もある。
とりわけ鉄格子の中で踊りまくってるのが印象的だ。舞ってるって方が正しいかもしれない。
鉄格子によって守られてるのは誰なんだろうね。中の方がいいのかも。
能面って怖いよね、不気味。みんなには小面着けて自分は翁面。精神病患者たちは亡霊であって自分は神なの?

正直半分くらいで飽きてしまった。と思ったら虚実入り乱れ始めて遂には主人公も狂気に取り憑かれまた面白くなった。飽きる前に始めて欲しかったなあ〜
雷の鳴る大雨の夜に観ればいいんじゃないかな!
Seira

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