あまのうずめ

狂気の愛のあまのうずめのレビュー・感想・評価

狂気の愛(1985年製作の映画)
2.8
ミッケーら4人はブダペストで銀行強盗をしパリ行きの列車に乗る。そこでレオンと意気投合し共にミッケーの情婦マリーに会いに行くことにするが、マリーはギャング団ブナン一味に囲われていた。


▶︎『ラ・ブーム』で一躍人気を博したソフィー・マルソーが19歳となり全裸シーンを見せて脱アイドルを果たした。と言っても演技はこの時点ではまだ熱演した程度。フランスでも「脱いで階段登る」的なのがあるんだと思った。

作品全体のテーマは正直掴み難い。パリで各国の対立する勢力がマリーを巡って繰り広げる抗争で終始ハイテンション。マリー自身も母の死の問題を抱えている。劇中劇の「わたしはカモメ」が象徴的に使われているが、ドフトエフスキーの『白痴』からインスパイアされたとエンドテロップにあった。

レイティングが付かないのが不思議な程のシーンも多々あります。一見『気狂いピエロ』のオマージュかとも思ったが、こちらは観終わって100m走をしたかの様な疲労感に襲わられた。

WOWOWの『ソフィー・マルソー特集』にて。