ユースケ

ボーン・アイデンティティーのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

記憶を失った男が瞬発的に発動させる無双の暴力。記憶は失われても肉体に刻まれた暗殺術は失われる事はなかったという設定の時点で勝ちなんです。

知的で繊細なイメージを持つ天才役者マット・デイモンにフィリピン武術カリを叩き込み(武術指導はジェフ・イマダ)、筋肉だけではなく頭脳も使ったリアルでスタイリッシュなアクションを披露し、その後のアクション映画に多大な影響を与えた自分探し型スパイ映画。

的確に急所を狙う格闘戦、無駄撃ちしない銃撃戦、そして、ジョン・フランケンハイマー監督の【RONIN】を思わせるハードなカーチェイス。
特に、ありものを使ったエグい凶器攻撃は必見。人間兵器ジェイソン・ボーンにボールペンを持たせる事はジャッキー・チェンに椅子を持たせる事と同じなんです。

更に、クライヴ・オーウェン演じる教授を筆頭に暗殺者たちは個性的でキャラ立ちまくり。黒幕を演じる激渋なクリス・クーパーとブライアン・コックスは枯れ専女子にはたまらないはずです。

エンド・クレジットで流れるMobyの【Extreme Ways】が耳にこびりつくまで繰り返し鑑賞しましょう。