ビターでラブなニューヨーク短編
2011年6月10日 18時30分レビュー。
IMJエンタテインメント=マジックアワー提供。製作フランス、アメリカ。
2008年作品、オムニバス映画。「パリジュテーム」様々なパリの姿を魅せてくれました。
「パリ、ジュテーム」のプロデューサー、エマニュエル・ベンビイが、都市をテーマに描くオムニバス映画の第2弾。
「オムニバス映画は、なんぞや?」
という事で複数の映画監督が短い分数でそれぞれテーマにもとづき短編映画を撮りあい一本の作品にしたもの。
アメリカより欧州映画に多い傾向があったオムニバス映画。
それぞれの作家4人の頭文字から取ったユニークなオムニバス映画「ロゴパグ」
それぞれの欧州セクシーな女性論「ボッカチオ」
それぞれの欧州ホラー監督オムニバス「世にも怪奇な物語」
ほか、ニューヨークインディーズ派、ジムジャームッシュの
それぞれのエルビスプレスリーな夜物語り「ミステリートレイン」
そして大好きなそれぞれの夜、タクシーにて「ナイトオンザプラネット」
アメリカ映画ですと
フォックス提供「人生劇場(フルハウス)」
ジョージAロメロ提供「クリープショー」
タランティーノ提供「フォールームス」
スピルバーグ提供「トワイライトゾーン」など様々あります。
その作風をアメリカで、
ニューヨークで撮っちゃいましょーか?的なオムニバス「ニューヨーク、ラブユー」
昨年ひっそりと公開。DVD鑑賞となりました。
全体的にニューヨークの地域がらか?
ラブよりもビターな味わいが多かった作品でしたね。
ニューヨークの都市の佇まい、人柄が苦味を醸し出しているんでしょうか!
チアンウェン監督、アンディガルシア主演。
さり気ないカマシ愛が小気味よい作品(ニコッ)
ミーラナーイル監督、ナタリーポートマン主演
少数民族のインザニューヨーク、ラブウェディングの模様こそ本作の主張。
それにしてもナタリーポートマンのスキンヘッド、「Vフォーバンデッタ」撮影中丸出しなのをうまく利用。
岩井俊二監督、オーランドブルーム主演
室内日本トレンディードラマ風オーランド主演に見えましたね、新鮮でありました、完全アニメーションがはみ出ていました。
バックに映るの「攻殻機動隊?」あと「ゲド戦記?」
イヴァンアタル監督、マギーQ、 イーサンホーク主演。
私的に一番好きです。
ラブの応酬と思いきや素晴らしい下げラブオチ!ビターだけど、好きな都会なラブ、真夜中にさまよう独り身なラブ自分的にベストエピソード
ブレットラトナー監督、クリスクーパー主演
本作も好き、ロビンライトペンの顔のシワが愛らしい(キュン)
アレンヒューズ監督、ジェームズカーン主演
ジェームズカーンのおじいさんになった様にビックリ!
ジェカールカブール監督、シャイアラブーフ主演
一瞬シャイアラブーフに見えず驚き、密室劇のラブ
ナタリーポートマン監督の公園デビューの複雑ラブ
ファティ・アキン監督のすれ違うラブとスーチーのチャイナタウン
ランディ・バルスマイヤー・ジョシュア・マーストン監督2人でゆっくり、ほのぼのオールドラブ
確かにハッピーめいたエピソードが少なく、過剰で華やかな演出はあまりありません。
製作会社も無名なんでかなりの低予算映画の背景が見てとれます。
また、有名監督もあまりいません。
豪華なキャストも低いギャラで出演したのでわ?
私は、あと音楽もなかなか洒落てた音がながれていました、音にも個性がでてますよ!
監督もバリバリニューヨーク出身じゃなく、どちらかというと外国人ばかりの監督さんたち。
それゆえのビターが全面的になったのかな?
監督紹介字幕無しで、一本の映画にまとめた点は、素晴らしい点だと思います。
ニューヨークにまつわる少し苦くて、少し甘いラブユーニューヨーク
オムニバス、少しビターでほんのりラブなニューヨーク
是非ニューヨークの恋人達、ニューヨークの風景をご覧ください。