TAK44マグナム

マキシマム・リスクのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

マキシマム・リスク(1996年製作の映画)
3.0
どこまでも自分が好きな男・ジャン・クロード・ヴァンダムが「ダブルインパクト」に続いて、またもや双子の兄弟役で主演したアクション映画。
でも、弟の方は冒頭に登場するなり、いきなり死んでしまう!
で、弟の存在さえ知らなかった兄貴が出てきて、弟の死の謎を追うためにフランスからアメリカへと渡る。

ヒロイン役は「スピーシーズ/種の起源」の美人女優ナターシャ・ヘンストリッジ。
割とどうでも良い役なんだけど、そこはヴァンダム、しっかりとヌードにさせて絡みあっております!
つまり、完全にお色気担当です。やたらめったらキスシーン多いしね。

お話は、途中まで謎が謎を呼ぶような展開で、なかなか良いんじゃないでしょうか。何がなんだか分からないまま襲われまくるヴァンダム兄貴と同じく、観ているこちら側もさっぱり分からんので、ヴァンダム兄貴の心境を追体験できるって寸法。

肝心要のヴァンダミングアクションは、ところどころ頑張っちゃいるけれど目が覚めるような鮮烈アクションは少ない感じ。
電車を避けまくるシーンなんかは、それなりにハラハラさせてくれるし、ラストのチェーンソー対ヴァンダムもちょっと面白い組み合わせで楽しいけれど、もう少しガッツリとやってほしかった。
銃の名手って設定なんだけど肉弾戦が多いし、その内容がけっこう淡白に感じてしまいました。
ヴァンダムなんだから、派手な蹴りで相手が吹っ飛べばオッケーなんだけど、意外と苦戦を強いてばかりなんですよね。
またクライマックスでは、いきなり銃の腕前が披露されるけれど、スナイパーだったんだからハンドガンだけでなく、スナイパーライフルとか使うシーンも欲しかったかも。ハンドガンであれだけの命中率なら確かに凄いんでしょうけれど。

気になったのは、ナターシャ・ヘンストリッジと並んだ時のヴァンダムの背の低さと、かわいそうな死に様のタクシーの運ちゃん。
ヴァンダムが乗車しなかったら死なずに済んだだろうに、合掌・・・

まあ、ヴァンダム映画の中では至って普通の出来ですね。


※再レビュー

セルブルーレイにて