数々の保険詐欺を1人で解決してきた切れ者の保険調査員が、マジシャンに催眠術をかけられて洗脳され、宝石泥棒をしてしまう話。そして犯人が自分だということを知らないまま、その捜査に参加して謎を解いていくという筋書き。主演監督はウディアレン。相方はヘレンハント。
これは、、傑作!人生で見たウディ映画でTOP10には確実に入りますね。というか脚本の完成度で言えば1番かもしれない。
そもそもあらすじの時点で面白い。追っている相手が自分自身だと気づかずに捜査をするって、すごいアイデアだなと思った。なんだかポールオースターの小説みたい。あるいは文学好きのウディアレンのことだから、ほんとにそのあたりの小説から着想を得たのかもしれませんが。
ウディアレンとヘレンハントの掛け合いが最高。お互いに憎み合ってて皮肉ばかり言う。それが最高に面白い。どうしてヘレンハントと組んだ作品この一作しかないんだろう?と思えるくらいの名コンビっぷりでした。ものすごく個人的な意見ですが、ウディアレンとコンビを組んだ女優の中でヘレンハントが一番知性を感じる。顔といい喋り方といいオーラといい。だからひときわウディアレンと相性が良く見えるんだろうな。
これから何度も繰り返し見たい映画です。