Mikiyoshi1986

ビバ!マリアのMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

ビバ!マリア(1965年製作の映画)
4.1
本日10月30日はヌーヴェルヴァーグ最盛期のフランス映画において、あくまで独自の路線を突き進んだ孤高の作家ルイ・マル監督のお誕生日です!
生きていれば今日で85歳に。

ルイ・マルのミューズだったジャンヌ・モローと、当時絶大な人気を誇ったセックスシンボルBB。
私の大好きなこの二大女優が夢の共演を果たし、
ルイ・マルがとんでもなく楽しい娯楽西部劇を作っちゃった映画こそ本作「ViVA MARiA!」なわけです。

幼い頃より、アナキストの父と共に破壊工作をしながら育ったアイルランド人のマリアをBBが好演。
そんなマリアがメキシコで漂流中、モロー演じる旅芸人一座の踊り子マリアに施され、
二人のマリアは偶然ハネたストリップショーで南米巡業を大成功させてゆくことに。

バルドー当時31歳、モロー当時37歳、どちらも各々の魅力全開でお色気競争をおっ始めてくれます。
モロー様、BB様、本っ当にご馳走様です!

後半は架空国家サン・ミゲルの悪政に立ち向い、Wマリアが民衆を先導して革命を起こす!
男たちの「ビーバ!マリーア!!」の掛け声に合わせ、バンバン火器を扱う二人の勇姿がとにかく最高なのです。

BBが次々に男たちを貪り、一方でモローがフローレンスと熱烈なラブシーンを繰り広げるのも二人のキャラを対照的に色濃く反映させています。

劇中はとにかく小ネタ満載で、どんなにしょうもなくて小さな笑いでも徹底的に、丁寧に演出するのがルイ・マルの素晴らしいところ。
そんな彼を撮影監督でアンリ・ドカ、音楽でジョルジュ・ドルリュー、美術でベルナール・エヴァンという、ヌーヴェルヴァーグの精鋭メンバーが支えます。

そして来月はモローの追悼企画で本作を含む3本のBlu-rayリリースが決定!
しかもメルヴィル6本と同じ日、まじで財布が死ぬ…
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