いなだ

ラルジャンのいなだのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
-
原作未読。ブレッソンの映画やっぱ好きだ〜〜!物事の原因はある程度映像として映っているけど登場人物がその行動に至った心情や理由は完全にはわからない、事実や結果だけがどんどん映されていって、主人公に共感を抱くことが許されていないつくりだと感じた。この、物質的というか、物語的に雄弁に語ることをしない映像表現を突き詰めるスタンス(小説で言えば徹底的な三人称で詳細は語られない)、っていうのが映画という媒体固有のものだと思うので、これからもブレッソンは自分の中で特別な地位であり続けるだろうなと思った。特にラストにかけての映像がすごく良い。
いなだ

いなだ