はる

戦場のメリークリスマスのはるのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.8
タイトルに「クリスマス」が入っていると言っても、シャンパンとケーキをお供に見る作品じゃないです。
坂本龍一とデビット・ボウイの美しさはクリスマス級ですが、ほとんどが日本兵の暴力シーンです。

前回見たのは大むかし、中学か高校生だったと思うけど、これを見てどう感じたのか過去の自分に聞いてみたい。
長い間、男性同士の恋愛って少女漫画に出てくるような美男子だけの行為だと勘違いしていたのはこの作品の影響じゃないかと気づいてしまいました。

たけしと坂本龍一のセリフが聞き取りにくいのが残念なところですが、この2人がいないと成立しないんですよね。
アマプラもU-NEXTも日本語字幕はありませんでした。
日本語のシーンで音量を上げて、音楽が入ると慌てて下げるの繰り返しが辛かった。

Wikipediaの作品解説を読めば納得出来る部分もあるので、これをふまえて観たほうが良さそうです。
畑違いの2人には監督からの相当な配慮があったようです。

4K修復版が今年の春頃に公開されていましたが、コロナが怖くて見送っていました。でも映像がキレイな方が良いとは限らないかも。
当時を思い出しながらなんとも言えない余韻を残してくれる異色のクリスマス作品でした。
はる

はる