neneco

ディア・ハンターのnenecoのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
3.6
2018年12月18日、4Kデジタル修復版にて劇場では初鑑賞。
最初に見たのは1991年頃にレンタルビデオで。

当時から今日まで記憶に残っているのはロシアンルーレット。
初めて見た時は衝撃的すぎて(まだ中学生だったこともあり)、それしか覚えてなかったが、大人になった今日大画面で見直したことにより、すごい反戦映画なのだと思い知らされた。

未来ある若者たちが戦争によって人生を狂わされる様は、本当にいたたまれない。
愛する家族との幸せな暮らしを約束されていたスティーブンが悔しくて悲しい。
唯一五体満足で帰還できたマイクでさえも、精神は戦地に置き去りになっている始末。

戦争って…。

何よりも非合法の生死のやり取りに魅入られてしまったニックの最期の笑顔がやりきれない。切ない。
(そして若いC・ウォーケンはとても美しかった)

優しい音色の主題曲「カヴァティーナ」がTV等で聞こえてくると、瞬時にこの映画の世界に戻ってしまう。名曲中の名曲。

余談ですが、『デ・ニーロ/ウォーケン』という二人で一冊の写真集を持っています…(90年代に購入)
neneco

neneco